2011.03.08 ミュージカル『ピンクスパイダー』
予想を裏切ってよかった!
ミュージカルなんて、とか思ってたわけでは決してない。
歌は好きだし、音楽とダンスは切り離せないと思うし、ミュージカルそのものは好きな方だと思う。
隆ちゃんのCHICAGOも最高だったもんね。
ただ、それがhideちゃんのミュージカルであるということ、そこにJが出るということで、正直どんなものになるのか全く想像できてなかった。
だから、予想を裏切ってた、って言い方は違うのかもしれないけど、とにかくすごかった!
あ、ネタバレすると思うのでお嫌な方は読まないでください。
とりあえず、初っ端に下手からJがおもむろに登場して吹いた。
何にも想像してなかった分心構えもなかったせいで、本当に唐突に出て来て、しかもサングラスしてて、ちょっとニヤリとしてて、周りからは「お~」って声が上がってたのに、私は不覚にも吹いてしまった。
ごめんなさい(^^;;笑うつもり全くなかったんだけど。
演じてる、って言わないのかもしれないけど、演じてるな、って私は感じた。
他の方は皆ヘッドセットしてたけど、Jはしてなかったから、台詞がないんだなと想像がついた(最後の最後でこれは覆るんだけど)。
それでも、歩く方向、首の動かし方、視線…やっぱり演技だなと思った。
ぎこちなさもあった。
でも、演じてるかそうじゃないかだなんてどうでもいいこと。
ぎこちなさも、きっと回数を重ねるうちになくなってくんだろうと思う。
Jの役回りは、何て言うか、妖精みたい(笑)。
最初、hideちゃんの役みたい、って思ったけど、でも見てるうちにそうじゃないなと思った。
具体的に誰の役とかじゃなく、とにかく誰でもない役。
台詞はないけど、時々ステージに現れては、主人公や他の人達の様子を伺ったり、何かを示唆して行ったり。
最初だけじゃなくていつもおもむろに登場するんだよね。
それで、舞台の登場人物達を俯瞰して見守ってるの。
その様子が妖精みたいで。
旦那さん曰く、バガボンドで武蔵に時々話しかけてくるお爺ちゃんみたい(笑)。
そんな役(笑)。
でも正直、あの役は余計だなと思った。
ミュージカルに限らないと思うけど、あぁいうのってやりすぎるとよくないから、Jの役はいらないかなと(^^;;
でもきっと、Jの為にわざわざ用意してくれた役なんじゃないだろうか。
そういう意味では、ピッタリな役かな。
Jがあのミュージカルに参加する意味。
Jも言ってたし、武田真治さんも言ってたけど、リアルにhideちゃんと関わってたJだからこそ息を吹き込めるところがあったんじゃないかと。
Jが参加する前と後を比較することはできないけど、ミュージカル全体が色鮮やかに、まるでhideちゃんがそこにいるかのように見えた。
そこに少しはJが貢献してるんじゃないかと思った。
私は、残念ながらhideちゃんを生で見たことがない。
でも、hideちゃんのライヴってこんなんだったんじゃないかないーと思えるミュージカルだった。
最初は鳥肌が立った。
世界に圧倒されて。
曲にピッタリな合ったダンス。
音楽+ダンスの気持ちよさ。
その次に、涙が出てきた。
感動したというか、懐かしかったんだと思う。
hideちゃんの世界観を色濃く感じたのも中盤からで、ライヴを見てるみたいだと思ったのも中盤。。
世界観って言葉が一番ぴったりだと思うんだけど、本人の演奏じゃないのにhideちゃんの雰囲気を感じて、ステージの上にhideがいるような気がした。
それから、最後は笑顔だった。ひたすら。
楽しかった!
後半はキャストの人達がステージ際まできて、笑顔でお客さんを煽るように手拍子したり肩組んだり。
JのROCKET DIVEもあって、ライヴみたいな状態に。
あれで盛り上がるなって方が無理だと思うんだけど、ミュージカル慣れしてない人が多くて皆遠慮気味だったのか(当然私もなんですが)、周りはあんまり動いてなかったのが残念。
気にしなくていいと思うんだけどね。
JがTwitterで、「ミュージカルの枠を超えた」って話をしたときから、これはライヴなんだと何処かで感じてた。
ミュージカルとか、ライヴとか、そういうカテゴリはどうでも良くて、純粋に音楽が好きな人が、音楽を自由に楽しめる空間。
Jも多分近いことを思ってるんだろう。
最初に登場したときから耳に手を当てて、お客さんの声を求める仕草。
自分も今にも叫びそうな表情。
同じ事を、カーテンコールのとき?もしてた。
そんなことされたら黙ってられなくて、私はどちらもしっかり叫んじゃいました。
拍手だけじゃなくて、ステージが楽しそうだったら一緒になって手を叩いたり、頭振ったりしていいと思うし(他の人の迷惑にならない範囲で)、叫びたかったら叫べばいい。
少なくとも、黙って眺めてるだけのミュージカルではないと思う。
hideちゃんはそんなこと望んでないとか偉そうなことは言えないけど(笑)、初日を見ただけでも、観客を巻き込んで楽しくしようとしてるミュージカルだってことは分かったよ。
元気をもらえるミュージカル。
ストーリーではなく、やっぱ世界観。音楽。
ステージの上の人達が誰よりも楽しそうで、伝搬してこっちまで笑顔になる。終わった後ものすごく清々しい気持ちになった。
音楽って、ロックって楽しいよね。
理屈抜きに、音楽を体で感じて楽しくなる、って単純なことに改めて気づかせてくれる。
それから、改めて言うにも恥ずかしいくらい今更だけど、hideちゃんの偉大さを感じた。
それと、この人の曲を残して行くことの大切さ。
皆を明るくしてくれる、ほんとに素敵な曲ばかり。
ピンクスパイダーを見て、また改めてhideの曲を聴こうと思った。
これでまたhideちゃんの曲を聴き込んで、どんどん世界が深くなればいいな。
Jの話に戻ります。
前にも書いたように、Jは初っ端に出てきてお客さんを煽ってた。
そこはさすがPYROで、Jに煽られて叫んでる人も何人かいた。
大歓声ってほどではなかったけど。
最後にでてきた時は、耳に手添えてお客さん煽ってから、舞台の後ろにかけられたhideちゃんの垂れ幕(?本編の最後の方に下りてきたやつ)を指差して、お客さんが「hideー!!」と叫ぶ場面も。
本編の中では先に書いたように妖精みたいだったんですが、喋りもしないくせにやたら存在感強くて、Jが出てるシーンでは申し訳ないんですがJに気を取られて他の方を全然見れなかった(^^;)
あと、最後に一応台詞ありました。
うろ覚えですが、「一部の蝶や蛾の鱗粉には幻覚作用があるものがある」的なナレーション(笑)。
正直あの台詞も要らないと思った。
まさかあそこで喋ると思わなかったのでびっくり。
Jの演奏+ヴォーカル曲は2曲。
中盤のElectric Cucumberと後半のROCKET DIVE。
Electric Cucumberは勢いで中盤だったのでまだ雰囲気も掴めない中であっという間に終わってしまったけど、ROCKET DIVEはかなりいい感じだった。
Electric Cucumberをやって、それで終わりかなーと思ってたんですが、最後にまた中央のステージに上がってROCKET DIVEが始まったときには私狂喜乱舞(笑)。
実はJがやってくれるならROCKET DIVE聴きたいなーと思ってたので。
J、ROCKET DIVEやってるときものすごく楽しそうだった。
お客さんも楽しんでるの確かめるように客席見てた。
本当にライヴみたい。
後半はこちらもノって来てたので私は密かに体揺らしたりしてました。
本当は立ち上がりたかったくらい。拳上げたかったくらい。
J以外の曲もよかったです。
TAKAさんもかっこよかったし、defspiralもよかった!
やっぱ生演奏っていいよね。
カーテンコールでは最後に出てきたJ。
皆でお辞儀するとき、頭に載せたサングラスが落ちそうでお辞儀が浅くて目立ってた(笑)。
あと、主役の渡部君が最後に挨拶をしたんだけど、本当に感無量だったみたいで、噛み噛み&言ってること滅茶苦茶でかなり可愛かった。
Jはその渡部君の隣で肩叩いたりして励ましてた。
兄貴だよな~
まだ初日なんだけど、Jをこのミュージカルに呼んでくれてありがとう、と思った。
ほんとに素敵なミュージカル。
きっとこの後もっともっといい味出すと思う。
終わった後「もう一度見たい!!」って気持ちでいっぱいで、リピーター割引でもう1公演追加しちゃった(笑)。
これで東京5公演+札幌になった。
まだ増えるかも?中毒性あるかも?
行こうか迷ってる人は、絶対に行ったほうがいいです!絶対!
( Last-updated: 2011.03.09 23:02 )