2010.04.27 INORAN @ 赤坂BLITZ
INORAN Tour 2010 Watercolor
Date:2010.04.27
Place:赤坂BLITZ
やっぱり、雨。
これはもう伝説だね。
昼間に、増田勇一さんが、twitterで、天気が荒れるとLUNA SEAが何かやってるんだと思う、という内容の呟きをしてましたが、それに対して「今日はINORANのツアーの初日!」とリプライされてた方が多かったみたいです。
増田さんも思わず納得。
でもね、前のBLITZも雨だったでしょう?
この前のduoのPRIVATES?も雨だったし、去年のC.C.Lemonも確か雨だった。
しかも雨脚強いんだよね~。
本気で、INORANの都内ライヴ・イベントの雨率計算してみたほうがいいんじゃないのかな。
最早雨が降ることが当たり前になってる。
INORANも、「また雨か~」って言ってました。
BASS君も「本日は、このバンド的にはお日柄もよく」と皮肉ってました(笑)。
こういう会話が当たり前な天気。
寧ろ晴れた方がびっくりしちゃうかも。
開演は10分強押しました。
始まる前から、INORANのブログに上がってたミッキーをステージの上に探してたんだけど、想像していたよりも小さかったみたいで、後ろのほうからはよく見えなかった。
でも多分、向かって右側のアンプの上にちょこんと乗っかってたのが多分そうだったんだろう。
Jのマリア様みたいだよね。
オープニングはINORANの1人ギターのAzure。
子供の声で、「water」に関するかなり長い英語の語り(?)が入って、その間INORANがずっと1人でギターを弾いてた。
KOKIAのRemember meというアルバムのイントロのPrologue "Remember me"という曲でもこういう子供の語りがあったなぁと思い出してた。
最初の3曲はnew albumと同じ順序。
「最初から盛り上がっていくぞ!」と言っていただけあって、Calling downも時化もなかなかいい調子。
去年のライヴから、前回の新木場コーストまでの間に、INORANはすごく進化したと感じたんだけど、また今回一皮むけたな、と思った。
2年前くらいのライヴと全然違う。
盛り上げ方が上手くなったと思う。
「皆に支えてもらってるライヴ」から、「INORANが引っ張ってくライヴ」に変わってきてる。
今でも、皆に支えられてる、っていうのは、根本的には変わってないんだとは思うけど、方向性が決まらなくて盛り上がるに盛り上がれない感じは殆どなくて、楽しみたいと思ってる人が思う存分楽しめるライヴになってきたと思う。
私は遥か後ろのほうから見ていたわけなんですが、後ろのほうにもものすごい飛びまくってる女の子グループがいた。
まぁ激しすぎて若干浮いてはいたんだけど、それでも、あぁやって本人が遠慮なく楽しめてるのはいいことだなと思って。
「なんとなくノリにくい雰囲気」は殆どない。
こういうライヴは見てて楽しい。
そして誰よりも、INORAN本人が一番楽しんでるように見えたから、こっちも見てて気持ちよくなるよね。
ライヴってこうじゃなきゃいけない。
あとね、今回の新メンバー、チロリンがほんとによかった。
ベースの音が素敵だった。
INORANの音って、今まではどちらかというと軽くて、そのリズミカルな跳ねる感じがいいところでもあったんだけど、チロリンのベースは、そこに安定を与えてた。
単に私が重低音大好きだっていうのもあるとは思うけど、INORANのバンドに今まで足りてなかったものがやっと加わった感じがした。
軽すぎて音が浮ついて分離しちゃいそうなところを、チロリンのベースの音がうまくまとめ上げてる気がしました。
ベースが重過ぎて時々INORANのヴォーカルがついていけてなくて乖離してたけど、それはまぁしょうがない。
恥ずかしながらチロリンのベースに注目(注耳?)して聴いたことが今までなかったんだけど、INORANの言うようにベースがほんとに上手で、今までのキャリアの重みを感じた。
キャラもいいね。
もう45歳だよね?
髪の毛はまっピンク(INORANは「真っ赤」って言ってたけど)で、見た目もパンクなのに、誰よりも盛り上げようとしてくれてて、そして謙虚。
BASS君のほうがずっと態度でかい(笑)。
BASS君はメンバー紹介のときにチロリンのことを「ぱいせん(先輩)」って言ってた。
INORANも、「こんなに髪真っ赤だけど、まじめ」って言ってた。
全体的のまとまり方は今までで一番よかったと思う。
ヴォーカルも、頑張ってるなぁと思った。
歌は、正直まだ隆ちゃんレヴェルの本物のヴォーカリストと比べると(比べるなと言う話もありますが)難しいところがあるけど、歌い方を工夫して、聴こえ方に深みが出るような歌い方をしている箇所がちょこちょこあった。
今まで以上に丁寧に歌おうとしている姿が印象的でした。
しかし、歌う声はあんなに高いのに、MCの声が低くて非常に聞き取りにくい。
70%くらい聞き取れなかった(^-^;)
MCといえば、2,3回、MCの途中で曲が始まっちゃったりしてたな。
あれは打ち合わせどおりだったのか、想定外だったのか分からないけど、INORANがまだ喋ってるのにドラムが「1, 2, 3...」って始めちゃって音とMCがかぶって尚更聞き取れなかったり。
INORANが「時間に追われるんじゃなくて、時間を追っていきたい」みたいな話をしてる最中に「早くしろよ」と言わんばかりに曲が始まったので「やっぱり追われてるんじゃないか」と思わず笑っちゃいました。
あれは何だったんだろう?
絶妙なタイミングを見計らってたのかもしれないけどね。
まぁまだ初日だから、全てのバランスが完璧に成り立つというわけには行かなかったと思う。
そういえば、今日は映像の演出がなかった。
いつもバックにMJ?映像が曲に合わせて流れてるんだけど、今日はなかった。
個人的にはあれはあんまり好きじゃないので、なくていいと思うんだけど。
simple is bestだし、音で直球勝負のほうが好き、私は。
ライヴでの新しい発見は、SEE YOU。
間奏の音の広がりがやばかった。
ベースの安定したリズムと、ギターの広がり方が、LUNA SEAの音を彷彿とさせたよ。
勿論、同じではないんだけど、INORANは、こういう音が好きなのかな、と思った。
ライヴだから、ステージを見ていたいと言う気持ちもあるんだけど、INORANのライヴでは思わず目を閉じてしまう。
目を閉じて、音だけを感じて、瞼の裏に広がる無数の鮮やかな光に陶酔していたくなる。
INORANライヴの醍醐味。
盛り上がるのも好きだけどね、聴かせる曲がINORANの強みだと思う。
中盤に、ベースやギターが抜けて、きくっちゃんと、INORANと、BASS君の3人(だったと思う)だけでインストを2曲やりました。
これも遠目だったので確実ではないんですが、INORANは多分ギターを寝かせて弦を弾いてたと思います。
FC継続特典のDVDに収録されてた映像でもやってたやつです。多分ね。
なかなかよかった。
あと、「久しぶりにやる曲」って紹介してたCome Closer。
この曲を聴くと、前にライヴでやってたときのあの不安定な歌を思い出してしまうんだけど、今回はちゃんと歌えてました。
そして後半はいつも通り疾走感のある曲を並べて、一気に駆け抜ける。
今回は最初もそこそこ盛り上がってたと思ってたけど、やっぱり最後の盛り上がり方は比じゃない。
後ろで見てて気持ちよくなるくらい、フロア皆跳ねてた。
それから、上がりきったところで、Let me down, I'll be there と落ち着けてライヴ終了。
いつもの通り、あっさりとした終わり方。
でも最後にもう一度メンバー紹介してました。
楽しかったです。
ほんとに、思うところの多いライヴ。
INORANがMCで、これからも自分の色を探して生きたいし、皆にも見つけてほしい的なことを話してました。
前のPRIVATES?のときに、「INORANの好きな青はどんな青?」って質問が出てましたが、「Water Color」は単に青ではないんじゃないかなと思いました。
水って、光を通すし、空や、人や、写すものによっても色が変わる。
だから、青かもしれないけど、オレンジかもしれないし、七色に光り輝いているかもしれないし、一言じゃきっと表現できない。
その色を想像してみると、INORANの音楽から浮かんでくる色が、丁度そんな色なんじゃないかと言う気がした。
だんだんよくなってきてるINORANのライヴ。
ここ数年ずっと後ろのほうで見てるけど、久しぶりに前のほうに行ってみてもいいかも、と思った。
これは、次回に更に期待が高まります。
セットリスト、ではないですが、全19曲。これは数えてたので間違いないです。
結構やったよね。
Azure
Calling down
時化
Cheval's palcase is here
I'll
Diffused reflection
サヨナラ
Daylight
?(インスト)
tender
千年花
see you
Rightaway
Come closer
Unstoppable
Baies
raize
Let me down
I'll be there
( Last-updated: 2011.11.27 20:53 )