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2005.09.01 FAKE? @ Shibuya O-East

FAKE? "?"

Date:2005.09.01

Place:Shibuya O-East

何てことはない。普通の、東京のライブだ。ここにきて、FAKE?とJ君の決定的な違いを思い知らされた。どうして、Jのライヴはあんなに慈愛に満ちていて、激しくて、楽しいんだろう。別にFAKE?を悪く言うつもりはさらさらないんだけど、FAKE?のライヴは、Jのライヴほど、各会場毎の個性がない。今日のライヴを、あたしは後々まで覚えてるだろうか、と自問したとき、Yesと答えられるほどの自信はない。
KENは今日はTシャツではなく、黒いロックなシャツだった。下も、いつもの黒のパンツではなく、カーゴパンツ。何でKENの話から始めたかというと、今日はINORANはこれと言って書き留めるような動作がなかったからだ。ときどき、あのとびきりスマイルを見せたり、前の方に出てきたりしたけど、やっぱり表情は硬かった。この人の楽しみの基準は何なんだろう?とつくずく思う。逆にKENは、今日はいつも以上に狂ってた。
KENのMCで印象に残ってるのは、「選挙行った?」って話。最初「ここで、ヨダン」って言い出して、「さっき『余談』って言葉を教えてもらったんだ」って言ってた(笑)。お前は未だにそのレベルかい。ってか、何か使い方間違ってね?「皆選挙行った?」ってKEN LLOYDが聞き、半数くらいの人が「行ったー!」って答えたら、KENは「絶対嘘!絶対行ってないね!」ってムキになって反論し出した(笑)。「名古屋(のライヴ)来た人は行ってないじゃん。いけるわけないもん」仰るとおりです(笑)。や、地元民は行ったんじゃないの?ってつっこもうかと思ったがやめた。そして「俺はここで一番、政治に文句言っていい人間なんだ」と言い出した。「俺選挙権ないんだよ」あ~、そっか。「選挙行かない奴は政治に文句言う権利ないってよく言うじゃん?でも俺はないんだから文句言っていいんだ」会場から「あ~」って納得の声が上がる。そんで最後に「選挙行かない奴は一番文句言う権利があるんだ。だって投票してないんだから」って謎なこといって、会場を混乱の渦に巻き込んだ(笑)。でもよく考えて見たらそうなのかも。選挙行かないということは、納得できる政治家がいないということで、だから今の政治に文句言う権利は充分にあるということだ。うん。確かに。しかし会場の反応に慌てたKENは「や、俺全然政治分かんないんだけどね。こんなのただのMCだから」と言ってオーディエンスを笑わせ、何故か「タナカマキコ」と呟いて更に笑わせた。
セットリストは大阪と殆ど一緒だった。Made with Airの曲と、LEMONTUNE、Praise、HEDFUC、HERE WE GO、終わりの方にHate it、HERE WE GO、Dream Catcherを持ってきたとこも大阪と一緒。名古屋ではなかったDream CatcherのINORANのコーラスも、今日は最後の方だけちょこっとあった。アルバムで好きだった曲がライヴで最後の方にやられるとやっぱちょっと嬉しい。
東京はやっぱり熱い。でもそれは特に盛り上がってる、という意味ではなくて、単純に皆押し合いへし合いだから熱い。妙な闘争感。あんまり好きじゃないな。
そして、今日唯一記憶に残るだろうエピソードは、HERE WE GOのKEN。また歌詞間違えました(^_^;)。せっかくPraiseちゃんと歌えたと思ったのに、まったく、いつになったらHERE WE GOをちゃんと歌えるようになるのさ(笑)。2回目のサビの前かな?で、1フレーズふっとばし、本人も「何か違う」って気付いたんだろうが修復できず、「どうしよう」って顔でINORANを見てて、INORANは助け舟を出して歌ってあげてた。それでKENは何とか戻ったけど、その後はヤケクソで(笑)。KENは本と分かりやすいなぁと思う。失敗すると、ヤケクソになって暴れまくる(笑)。あたしは楽しくてしょうがなくて、KENを指差して「こらー」って言ってたけど。ちゃんと歌えないヴォーカリストは基本的に認めないけど、KENは許すよ。KENもうちらが最初大人しかったの許してくれたしね(笑)。こんな愛おしいKENにも、もう会えないのかもしれない。
終わりのときが近いんだ、と思ったらさすがに感慨深くなる。決して長くはないバンド歴、最初から知ってるから、それに、ツアー必死で回ってた時期もあったから。INORANは、KENといるときが一番楽しそうなのに。古い曲だけでいいから、ライヴだけでもやってほしい。

タグ: live レポ FAKE?

( Last-updated: 2011.02.21 00:07 )