2006.06.29 FAKE? @ 名古屋 CLUB QUATTRO
FAKE? FAKE? LIVE FROM BEELZEBUB
Date:2006.06.29
Place:名古屋 CLUB QUATTRO
何かね、別に何が凄いわけではなくて、全てKEN LLOYDという人のキャラのせいだと思う。ライヴも曲も、絶対Jの方がいいと思うのに、KENから目が離せなくなる。KENの、KENによる、KENのためのライヴだと思った。
ぶっちゃけて言うと、INORANの抜けたFAKE?の音を、私はあまり好きではない。INORANがいたからポップになってたとは思わないけど、HERE WE GOとかCLASSICの闇のない明るさが好きで、INORANのギターの繊細さが好きだった。KENの１人FAKE?はヒップホップ的なところもあって、ロック好きの私とは色が違う。それ故に、Jみたいに純粋に好きだとはちょっと言えない。KEN自身に関しても、抜けたINORANに対して恨みを持ってるんじゃないかと思ってしまう。自分勝手で感情に正直なKENは好きだけど、LUNA SEA SLAVEとして、ちょっと複雑なわけ。INORANのいた最後のライヴのときのKENのヤケクソな姿を目にしてるからね。INORANは悪くない。KENも悪くない。二人とも、頑固で正直だっただけだ。だからしょうがないと思う。だからこそ、INORANの傍にいる人を奪うようなメンバー構成にちょっとびびった。何でもやっちゃうKENだから、感情が高ぶった末の行動のよ
うに見えたの。事実は分かんないけどね。FAKE?のサポートメンバーは固定だけど、やっぱりFAKE?はKENの１人FAKE?で、ステージの上のKENが、物凄く我が儘な人間に見えたよ。KENは好きだけど、INORANがいない今、彼を止められる人はいなくて、暴走してるような気がした。
だから最初の方はとても複雑な気持ちで見てた。KENの一挙一動を。でも音楽に素直にノレないライヴほどつまらないものはない。だから途中から考えるのをやめた。KENはKEN。目の前にあるものが全て。
曲は殆どアルバムの曲。不勉強でタイトル全然覚えていかなかったからセットリストは書けないけど、歌詞が最低のあの問題曲とバスストップ以外は全部やったと思う。KENはとても楽しそうだった。無理に楽しくしてるというのではなく、ほんとに心から楽しんでる人の笑顔だった。寧ろ私の方が、昔の曲をやる度にINORANがいないことに違和感を感じた。それでも、昔の曲の方が楽しいと思っちゃうのは、これは仕方ないね。後は新曲。前のライヴでもやった曲。BEELZEBUBの中に見つからないなと思ってたら、次のアルバムに入るらしい。UKロック調の曲。私はやっぱりこっちのが好き。KENは、BEELZEBUBを黒いアルバム、次のを白いアルバムと言った。何となく、今回は今までのFAKE?色を振り払いたくてああいう選曲になったのかなと思った。KENらしいと言えばらしいのかもしれないけど、やっぱちょっと違う。無理してる気がする。
KENが楽しそうだったから、途中から私も何にも考えずに夢中になってた。そしてやっぱり思った。あぁ、似てるなと。好きだった人。KEN君ボウズっぽきなってたから更に似てきた。まずいよね(笑)考えずに「うわぁ、そっくり」と思いながら何度も見とれちゃったよ(笑)。不純だけど、あの顔が見れただけで十分。何回か目があった。あの人よく人の顔覗き込むからね。目でかいし(笑)。負けないぞと思いながら見つめ返してやりました。目のやり場に困る。INORANがいたときは、KEN以外にも見つめられる人がいたのに。
友達が整理番号4番で、便乗して前の方にいけた。友達はちゃっかり最前のど真ん中だったし(笑)。てか前に行ったら隣に別の知り合いがいてウケた。彼女らは元々KENのファンだったから、そういう人達から見たら、私なんかは部外者なんだろうとちょっと思う。
KENのキャラ、と最初に書いた。あいつのキャラのせいで全て許せる。正直で、バカな人。子供みたい。Jのことは「あいつ」なんて死んでも言えないけど、KENは言える。Jは尊敬はしてるけど恋愛の対象にはならない。尊敬しすぎて。でもKENは、近くにいたらきっと私は好きになってる。好きだった人もあんな感じだった。顔が似てて性格も似てるなんて信じられないけど。でもあぁいう人は今の時代稀有で、皆あのキャラに惹かれてきてるんだろうと思う。すごいよ、貴方は。
( Last-updated: 2011.02.21 23:28 )
